プラスのカードは集めて、マイナスのカードは取らないように。とっても、シンプルなカードゲームです。数字の大小が分かれば小さな子でも楽しめますし、その駆け引きの深さは、大人でもうならせます。

　まず、得点カードをめくります。カードは、マイナス5点のものから10点のものまで。この得点カードを取り合います。プレーヤーは、それぞれ、1から15までの数字の書かれた数字カードを1枚ずつ15枚、手札として持っています。そして、得点カードをみて、自分の手札から勝負に出すカードを1枚決めます。全員が出すカードが決まったら、いっせいに数字カードを表に向けます。得点カードがプラスの場合は一番大きな数字カードを出したプレイヤーが、得点カードがマイナスの場合は一番小さな数字カードを出したプレイヤーが、その得点カードを受け取ります。1回利用した数字カードは、もう利用できません。そして、15回得点カードの取り合いをした後、自分の取った得点カードの点数を合計し、一番、得点の多かった人が勝ちになります。

　それなら、プラスの大きな得点カードには大きな数字カードを出せばいいじゃないかって？ここが、このゲームの面白いところ、考えるところです。おんなじ数字の手札を出した人がいた場合は、なんと、その人たちは得点カードがもらえません。この場合、2番目に大きい手札を出した人が得点カードをもらうことになります。その人たちも同じ数字を出していると、なんと、一番小さい数字を出したプレーヤーのところに得点カードがいってしまいます。だから、あきらめて出した小さな数字で最大得点の10点のカードを手に入れたりなんてことも起こります。相手の裏をかいたつもりでも、もし相手も同じことを考えていたら？裏の裏をかくか？

　考えに考え抜いた手ではまって、悲鳴があがる？勝とうと思うとなかなか勝てない？そんな楽しいゲームです。